「読書記録」タグアーカイブ

【漫画】脳内ポイズンベリー/水城せとな

脳内ポイズンベリー 1 (クイーンズコミックス)
水城 せとな
集英社 (2011-05-19)

何しろ絵がカワイイのと、食べ物の絵が美味しそう。
表紙のメンバー5人は、ヒロインではなくて、ヒロインの脳内会議メンバー。
駅のホームで見かけた、飲み会で一度だけ会った男の人に、声をかける?かけない?
そういうちょっとした決断が迫られる度にイチコの中で、議長、記録係、ポジティブ、ネガティブ、直感(子供?)の5人での脳内会議がはじまって、結果的に端から見るとめちゃくちゃな行動を取っているという…。
ああでもキャパ越えた事が起きたときに、意味不明な言葉を口にしたり、裏腹な行動することってあるわぁ。
イチコのそれは極端すぎるけどw 脳内で正反対の意見がぐるぐるする様子はあるあるって吹いてしまう。
暗黒付箋のついたページはめくらないで、岸さん!

【漫画】神は細部に宿るのよ/久世番子

神は細部に宿るのよ(1) (ワイドKC キス)
久世 番子
講談社 (2010-08-11)

リアルなファッションというか、被服にまつわる、こまごましたあれやこれのコミックエッセイ。

分かる…分かるよ!ってネタばかりで楽しい。
オシャレ川下から上流をまねて地雷を踏む、とかw
オシャレなものは好きだけど、毎日毎日そればかりに気を遣ってられないよねほんと。
「白か黒、もしくはグレーばかり、を反省したら今度はボーダーばかり」
「女子のおしゃれベルト問題」「室内での巻物問題」
「みんな持ってる霜降りグレーのパーカーは国民服と呼ぶべき」
私は霜降りグレーのパーカー持ってないけど、夫は2・3枚持ってた気がする…。

一番いいのは体型をどうにかすることだよなぁ。シュッとした人は何着てもきれいだもんね。

【本】夕子ちゃんの近道/長嶋有

夕子ちゃんの近道
夕子ちゃんの近道

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長嶋 有
新潮社
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アンティークショップの2階に住み込みはじめた「僕」とお店まわりの人々との、普通だけどちょっと普通じゃない日々のおはなし。
ご近所同士の物語だけど、相手の名前も素性も知らないし、聞かない。「いつもなにかが我々をゆるく束ねている」とあるように、ゆるいけれどお互いに思いやりがある関係はいいなあと思う。
ものすごい大事件も謎解きもない、淡々とした日常なのに、この人の書く文章には引き込まれてしまう。

【本】ぼくは落ち着きがない/長嶋有

ぼくは落ち着きがない
ぼくは落ち着きがない

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長嶋 有 光文社 売り上げランキング: 193691

鮮やかな色のカバーにひかれて手に取り、ぱらぱらとめくっていたときに次の一節が目に飛び込んできた。

岩田はヘッドホンから聞こえる歌を口ずさみながら廊下を歩いていた。美術室、男子トイレを過ぎて端の角を曲がれば階段。
「嘘だろ 誰か思い出すなんてさー」
というサビのいちばんいいところで角を曲がり、そこで階段をのぼってきた男とばったり出会った。しまった! 反射的に、とにかく口をつぐんだ。
(あるね、そういうの、と手を動かしたまま健太郎がいい、なにその歌、と頼子がいい、知ってるそれ、と綾がにやりとした)

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