「Review」カテゴリーアーカイブ

【本】「孤独と不安のレッスン」鴻上尚史

孤独と不安のレッスン (だいわ文庫)
大和書房 (2013-11-22)
売り上げランキング: 8,541

まめに文章を書く訓練のためにとりあえず本の感想でも書こう、と思ったのに、なかなか時間が取れませんーー。なんかうまいやり方見つけたい。

前回に引き続き、鴻上さんの本のことをメモ。

その著書を全部読んでいるわけではないのですが、戯曲でもエッセイでも鴻上さんの言いたいことは一貫している、気がする。あ、これは「トランス」だな、とか、同じ話を見つけることが多々あります。
その中で繰り返される印象的なものとして、「「ひとりであること」と「ひとりでいること」は違う」という言葉があって、10代の私にとって、それはメカラウロコの視点でした。

この本は、タイトル通り「孤独」と「不安」についての本です。
ひとりでいることは恥ですか?
取り残されているようで不安ですか?

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【本】「恋愛王」鴻上尚史

恋愛王 (角川文庫)
恋愛王 (角川文庫)

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鴻上 尚史
角川書店
売り上げランキング: 141,473

たまの更新がこれでいいんだろうかという思いもありつつ。
最近読んだ本、ではなくて、何度も繰り返し読んでいるバイブルのような本のことをメモしておこうと思います。

高校生の時演劇部に所属していて、第三舞台のファンであった(心酔していたと言ってもいい)私にとって鴻上さんの言葉はいちいち衝撃的で、脚本を何度も読んでセリフを覚えたりしました。
この「恋愛王」は、雑誌「JJ」に連載されたもので、映画や本のセリフ・あるいは読者から送られてきたラブレターなどから言葉を抜粋して語られる、異性・同性・親子などさまざまな「愛」についての恋愛論です。
当時、親友が貸してくれたのち、自分でも持っていたくて買いました。

今思えば、高校時代なんて恋愛のことなどちゃんと考えたことあるわけないじゃないですか。あのひとがすきーきらーい、くらいのもんですよ。しかも、この本の中ではいわゆる「寝る」ことについてもたくさん出てくるので当時の私には理解がおよぶはずもなく。
でも、分からない世界だったからこそ、響いたのかもしれません。

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チューリヒ美術館展@国立新美術館

国立新美術館で開催中の「チューリヒ美術館展」に行ってきました。
…えええと、わたくしこういった「ザ・美術☆」は門外漢というかさっぱり疎いというかなんと言うか…
でも食わず嫌いはよくないよね、世界的にすばらしいと言われているものならなんかあるはずだよね! という大変ぼんやりした体ですみません(誰に?)。
解説のアレも借りずにぼんやりと見てまいりました。

「チューリヒ美術館展」
@ 国立新美術館 企画展示室1E(東京・六本木)

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シベリア少女鉄道vol.24「ほのぼの村のなかよしマーチ」

わくわく山のほのぼの村では、にんげんも、どうぶつたちも、やさいも、くだものもみんな友だち
ところがある日、村に大きなあらしがやってきたからさあたいへん
お空はたちまち荒れもよう、お庭のかきねもふきとばされて、こまったこまったむすめさん
でも、みんななかよし、あの子が大すき、ゆうきのラッパをぱぱらぱら
たまにはけんかもするけれど、ちからをあわせてどうにかしよう
(公演チラシより引用)

@新宿シアターブラッツ

シアターブラッツは初めて行く劇場でした。なかなかにコンパクト。
舞台が客席とフラット、だった気がする。青空の背景と草花の書き割り、上手にログハウスと机と椅子のちんまりしたセット。
そこへ出てくるのは、赤ずきんのメリーと青ずきんのハンナ、異国のお嬢様アリサ(エルサだっけ?)、おばあさん。
それから、チャーリー、トムおじさん、くまさん、とりさん、トマトさん。
「みーんななかよし!」な感じのわざとらしい台詞まわし、セットもタイトルもチラシも登場人物も、児童演劇のよう。
さあ、ここからどう来る?

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