読書記録「ナタリーってこうなってたのか」

ナタリー代表の大山さんが退任されるというニュースをTwitterで見かけ、そういえばまだ読んでなかったな、と買って読みました。
創業8年目に書かれた、ナタリーの今までとこれからのことを書いた本です。

もともと私はミュージックマシーンの読者だったので、ナタリーの大山さんというよりミュージックマシーンのタクヤさん、というイメージ。面識も何も一切無い本当にただの一読者ですが!
アンテナに入れて更新される度にチェックして、邦楽ニュースをざっくり知れることとタクヤさんの一言コメント、BBSの雰囲気も好きでした。個人サイトから起業しちゃってすごいなあ、くらいの感じだったんですが、知らなかった、最初は結構苦労してたんですね。

先に書いた一言コメントや起業後の個人ブログもたまに読むくらいタクヤさんの文章が好きだったこともあって、すっと読み切りました。
淡々としてるのに熱い、というのでしょうか。フラットだけどとんがってるというのでしょうか。はっきり言語化することはなくともしっかりした芯がある人柄がうかがい知れ、且つそれがナタリーというサイトの持つ個性そのままと感じました。

読み終わって思ったのは、昨今話題になったキュレーションサイトのこと。
クラウドソーシングでアホみたいに安い原稿料で記事をたくさん集めて、ひとつのサイトの体裁を整える。丸パクリやコピペを「引用」と便利な言葉で置き換える。何か知りたいことがあってインターネットで検索したとき、似たようなそういったサイトばかり引っかかってうんざりする。

メディアが独自のポリシーやコンセプトを持ち、細部までそこからはみ出すことなく作られていくというのは極めて当たり前のことだと思う。しかしそれがブレていたり、そもそもなかったりする中途半端なメディアが多いことも事実だ。ナタリーのようなニュースに特化したメディアもアリだし、批評に徹するメディアがあってもいい。ただ、サイト全体の方向性を、大人の事情で掲載されたたったひとつのコラムがぶっ壊していたり、そもそものトーンやマナーの統一すら図られていないメディアが乱立している状況を見ると、ビジネスモデルもなかった自分が言うのもなんだが、とにかく「ちゃんとやれよ」と思ってしまう。
107P

津田「ドワンゴの川上量生会長が「コンテンツっていうのはひたすら時間をかけないといいものにならない」って言ってたんだよね。名言だと思う。今のネットにはそういうものが圧倒的に足りないよね」
166P

メディアもそうだけど、コンテンツを作る側に対しても。
それ本当におもしろいと思ってる?ぬるくない?ださくない?

ちゃんとしようよ。

>>大山卓也が語る、ナタリー創業から社長退任までの10年間
http://www.cinra.net/interview/gyoukairetsuden/vol3-ohyamatakuya

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